私はあまりにも長い間、礼拝はクリスチャンと神との間の、独占的で双方向の関係の間にもたれるものという印象を強く持って生きてきました。私のイメージでは、礼拝とは、目を閉じ、手を上げ、感動に浸り、周りにあるすべてのものを意識せず、ただ私と神だけがそこにいるというものでした。
人生は予期しない出来事だらけ。まるで予測不可能な旅のようです。全く予想外の出来事に直面したとき、自分の経験を理解する助けになるのがストーリーです。自分のストーリー(物語)を分かち合うことで、他の人に思いがけない気づきを与えることができるすばらしい力が、リーダーには与えられています。
教会開拓者のトレーニングを専門とするコーチである私は、新しく教会開拓を始めようとする人々から、以下のような似たようなコメントをよく聞くことがあります。
「教会開拓の壁にぶつかっているような感じがします」
「教会開拓を始めた時はあんなにビジョンに満ちていたのに、今はなんだか方向を見失っています。なぜこうなったのでしょうか」
「期待したような結果も出ず、疲れ切っています。このまま突き進む力も湧いてきません。どうしたらいいでしょうか」
既存の教会で成功を経験したリーダーたちは、教会開拓という嵐の中で混乱し、幻滅していることにふと気づく時があるでしょう。結果、多くの教会開拓は成熟するどころか、5年以内に消滅してしまうのです。教会開拓におけるこのような失敗率は教会開拓に携わる団体なら注目すべき大きな課題です。
大都会で宣教する場合、文化との交流は重要です。しかしそれも聖書の知恵をもってなされなければなりません。たとえ母国に住んでいたとしても、私たちは異なるグループや世代に囲まれています。それは都市なら尚更です。文脈化と文化との交流について、City to City DNAではキリスト教と文化との関係は重要だと強調しています。文脈化と文化との交流は関連し重複していますが、文脈化は主に教会のメッセージやスタイルがその時代背景や場所によってどう築き上げられているかに注力します。一方、文化との交流は、教会の周りの社会との関係に注力します。市民としての生活の中で「塩と光」であるとはどんな意味があるのか? 「巡礼者」や「亡命者」とは? といったことについて考えます。
文脈化とは、聖書の真理をそれぞれの文化に合わせて表現し、実践することです。そうすることで聖書の真理を全く妥協することなく、同時にできるだけわかりやすく説得力をもって伝えられるようになります。そのためには次にあげる二点を避けなければなりません。第一は過度な文脈化です。その文化の表現や慣習に合わせるというよりも、真理そのものを改ざんして真理を尊重することができません。第二は不十分な文脈化です。不必要に異質で理解しにくく、これもまた真理を尊重できません。
ここ数年、私は米国内外の学生、牧師、信徒など、さまざまなグループを導いてきました。どれも同じワークショップで、第二サムエル記下11章(「ダビデとバテシバ」の物語)を三つの質問をもとに対話形式で進めていきます。同じ箇所を観察し質問をすることで、この章を理解する上で以下のような三つの側面が私たちにどのような影響を与えるのかを探っていきます。
初めに悪い知らせがあります。それは私たちが神から離れているという知らせです。それは私たち誰もが(無宗教者でさえ)、神に目を向ける代わりに様々な代替物で自分自身を救おうとしている事実から証明できます。私たちは、それを集団(クラス、人種、家族)レベルと個人レベルの両方で、心理的に(特技や知識)、社会的に(友人、伴侶)、政治的に(政治団体の掲げる公約)など様々な方法でが救いを求めます。しかし私たちが神から離れているということを本当に証明するのは、自分で自分を救うことができていないという事実です。財産や人種、特技に自分の価値を置くと、一時的な満足感は得られるかもしれませんが、決して本当の救いを得ることはできません。神から離れていると、どんな社会的立場にあっても誰でもいつも何かしら救いを求めるようになるからです。
light project(https://lightproject.jp/)は、働くクリスチャンが「信仰と仕事」を統合し、仕事を通して、職場でイエスの光(Light)を輝かせるために、励まし、訓練することを目的とした団体です。CTCJとはパートナーシップ関係にあり、教会開拓関係者も参加しています。大阪在住のルセロ智子さんにlight projectオンラインコース受講経験についてインタビューしました。
かつて夫が田舎の小さな教会の主任牧師として州外に赴任することになった時、これから私たちが経験するだろう苦労を思い、派遣教会の牧師が祈ってくれました。当時の私はなぜそんなことを祈ってくれるのかわかりませんでした。私たちにどんな苦労が待ち受けているというのだろう、教会はそもそも牧師とその妻にとって最も安全な場所のはずなのに、と思っていたからです。
日本でコーチと聞くと、どんなイメージが浮かぶでしょうか。元近鉄バッファローズの投手で、現在は千葉ロッテマリーンズの監督の吉井理人(まさと)氏が自著「最高のコーチは、教えない」の中で、若かった時に経験したコーチングについて語っています。
light project(https://lightproject.jp/)は、働くクリスチャンが「信仰と仕事」を統合し、仕事を通して、職場でイエスの光(Light)を輝かせるために、励まし、訓練することを目的とした団体です。CTCJとはパートナーシップ関係にあり、教会開拓関係者も参加しています。今回は2022年インテンシブ参加者の橘ひろ子さんに、light projectオンラインコース受講経験についてインタビューしました。
昨年末、アリステア・チウ(City to Cityの信仰と仕事のカタリスト、アジア太平洋地域担当)夫妻がカフェThe Bridge を併設するヒズ・プレゼンス・チャーチを訪問しました。この教会を開拓した橘直己・ひろ子夫妻はCity to City Japanが2022年に京都で開催した日本インテンシブトレーニングに参加されました。(直己さんによる記事、ひろ子さんによる記事)
アリステアさんが今回の訪問を振り返って寄稿してくださいました。
牧師にとって、良い幕引きとはどんなものでしょうか。これは私が数年前、競技場で「賞」を得られるように走りなさいというパウロの勧め(1コリ9:24)について思い巡らしていた時に浮かんだ疑問です。牧師がいわゆるキリスト教界の 「殿堂入り」を果たすにはいくつものハードルがあるということでしょうか。改宗者や受洗者の数、経済的な成功などに基づいて与えられるポイントのようなものがあるのでしょうか。
「自分も福音を伝えたい、何かそういう働きに関わってみたい」と聴衆が積極的に思う。そんな説教があるとしたらいったいどのようなものでしょうか。もし若い説教者が日曜礼拝は単に求道者向けの伝道イベントではなく福音を中心として語る場だと思うなら、この世界で失われている人に届きたい、仕えたいと教会全体が思うようになるためにどんな説教を語ればいいのでしょうか? 具体的な方法を挙げてみましょう。
CTCJで「シティ・カタリスト」という言葉を初めて聞いた時、その意味が分からず、辞書で調べたほどでした。カタリストという言葉には「触媒」とか「変化・反応を促進させるもの」といった意味があります。それでなんとなく「シティ・カタリスト」のイメージはつかめてきましたが、具体的にはどんなことをするのか、その役割が分かりません。色々と考えていくうちに、同じ都市で活動している牧師たちと交流し教派を超えて協力し合うことかなと思いました。それぞれ神学的な理解の違いがあるので一緒に礼拝をするのは難しいかもしれません。でも福音を伝えるために一緒にイベントを開催したり、互いの問題や課題などを分かち合って、祈りあうことはできるんじゃないか、などと考えました。けれども、手始めに何をしたらよいか考えあぐねて、なかなか行動に移せませんでした。
「そんなところに偶像?それが…?」
その発見は私の大きな助けとなりました。
沖縄で開拓されたアメリカ人教会のヴィジョンにより、沖縄の牧会者夫妻に学びの恵みが与えられました。ある日、偶像を探る学びがもたれ、「力・管理・快適・承認」の中に潜む、気づかずに良いものと思って培ってしまう偶像と出会い、ドキッとしました。
以下はリディーマー・シティー・トゥ・シティーのHPから抜粋、翻訳したものです。
リディーマー・シティ・トゥ・シティ(RCTC)は、共同設立者であるティム・ケラーのリーダーシップ、キリストの愛を人々に伝える思いと献身に謝意を表明します。ティムがここにもういないことを思うと心からの悲しみを覚えますが、同時に彼が今、天国で救い主と一緒に喜んでいることも私たちは知っています。
積極的に新しい教会あるいは会衆を開拓し続けること、それは以下の目的のためには最も効果的な方法です。
都市にある「キリストのからだ」の成長がますます見られるようになる。
都市にある既存の教会が協力し、継続した刷新とリバイバルが経験できるようになる。
以上の質問、愚問でしょうか?
そもそも牧師や教会リーダーにとって、教会に行きにくなんていうことがあるのでしょうか。
結局、かつてリーダーだったからこそ出席しにくいということなのでしょうか。
不思議なことに、そういうわけでもなさそうです。しかしかつて教会で熱心に活動していたけれど今はそこから遠のいているという人は結構います。あるいは礼拝に出席してはいても「かつてと同じではない」と言います。
なぜでしょう?
考えてみる価値はありそうです。
City to Cityでは、主にインテンシブトレーニングに参加された方たちに、定期的なコーチングを提供しています。メンタリングでもカウンセリングでもない、このコーチングを体験されたお二人にお聞きしました。
佐賀バイブルチャーチは日本同盟基督教団が2022年6月27日に開所式を持ち、私たち夫妻(私67歳)を派遣して始めた開拓教会です。義母(91歳)も共に佐賀市鍋島に拠点を移し、夫婦で教会活動を開始しました。今回の日本インテンシブは、教団の伝道部長から紹介され参加しました。
2019年に私と夫が教会開拓を始めた時、それはまるで大きな波にのみ込まれたような出来事でした。
「神様、本当に私たちでいいのですか? 本当に大丈夫ですか?」
「私はいったい何をすれば良いのですか?」
私の内側から気泡の如く湧き上がってくる思いを吐き出す余裕もないままに、私たちは走り出しました。
キリストに身を委ねた日以来、神に仕えたいという思いは私の内で確かだった。しかしまさか自分が牧師になるとは思ってもみなかった。いや、頭をよぎった事はあったが、私には向いていないとその思いを打ち消した。牧師の役目は堅苦しく不自由に思えて、正直自分にはピンとこなかった。教会にはただ牧師という肩書きで示される存在よりも説得力のあるキリストの証人が必要だ、そう思っていた。
2020年の日本インテンシブはコロナ禍で、会場参加、オンライン参加のハイブリッド形式で開催されました。(今年は会場開催のみ)オンラインで参加された我如古伝先生(サンセットチャーチ)にその経験についてインタビューしました。
CTCJでは隔年でインテンシブと呼ばれる教会開拓者のためのトレーニングセミナーを開催しています。そのインテンシブについて、CTCJスタッフでインテンシブコーディネーターの島谷知明にインタビューしました。
私は大舘晴明と申します。妻と4人の子供がおります。友人の宣教師家族と昨年から千葉で教会開拓を始めました。今回は2020年のCTCJの日本インテンシブに参加した経緯と、そこで得た恵みについて分かち合いすることができれば、と思っています。
東京都心での教会開拓がスタートして間もなく、パラカレオを紹介されました。牧師の集まりは多いけれど、牧師を支える夫人に特化した学びがあるとは初耳でした。もともとPTAなど、女性だけの集まりがあまり得意でないこともあり、しばらく参加を見合わせていましたが、複数の方から再度紹介され「導きかもしれない…」自分の枠を一旦横に置いて参加してみると、驚くほどにタイムリーに神さまの恵みを受ける機会となりました。
1977年、バージニア州の私たちの小さな教会は初めて宣教会議を開きました。その会議で22,000ドルという、私たちにとっては莫大な献金が集まったので、アメリカ長老教会の宣教部門ミッション・トゥー・ザ・ワールド(MTW)に連絡し、「もっと多くの宣教師を支援したい」旨を伝えると、ジェイ・カイルとモーリーン・カイルを紹介されました。
昨日の早朝5時半、私はある電話で起こされた。昨年の夏にウクライナ東部の都市ドニプロに教会開拓に送り出した私たちの教会の副牧師からの電話だった。「これからそっちに帰る、街への爆撃が始まった」。眠気を振り払いながら、すぐに現地のニュースサイトやソーシャルメディアにかじりついてこれが単なる一つの事件ではないことを知った。全国の主要都市が空爆されていた。
なぜ教会を開拓するのか
改革運動、アウトリーチプログラム、パラチャーチ宣教、成長するメガチャーチ、信徒コンサルティング、教会再生プロセスなど、他のどんなものも、ダイナミックで大規模な教会開拓ほどには一貫した影響を与えることができません。まさかと思われるかもしれませんが、これについて少しでも調べたことのある人にしてみたら議論にすらならないことです。
階級社会でリーダーを生み育てる
2015年、私はシティ・トゥ・シティ・アジアパシフィックの『インテンシブ』という、インターナショナル教会開拓のトレーニングに参加しました。三ヶ国にまたがって開催されたこのトレーニングの期間中、トレーナーの一人が、弟子訓練のあり方を、まるで一滴ずつ染み込ませるように教えてくれました。これは非常に印象的で、私の想像力を今日もかき立てているのです。
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