クリスチャンと仕事

light project​​​​​​(https://lightproject.jp/)は​​、働くクリスチャンが「信仰と仕事」を統合し、仕事を通して、職場でイエスの光(Light)を輝かせるために、励まし、訓練することを目的とした団体です。CTCJとはパートナーシップ関係にあり、教会開拓関係者も参加しています。大阪在住のルセロ智子さんにlight projectオンラインコース受講経験についてインタビューしました。


ー自己紹介をお願いします。

ルセロ智子です。大阪府、吹田市に住んでいます。ハワイ出身の主人と4人娘がいます。夫は教会開拓者で私は看護師として働いています。

 

ーLightコースを受講したきっかけと理由を教えてください。

CTCJでトレーニングを受けている夫から聞きました。以前から仕事が礼拝であることを頭では知っていましたし、職場で神様の愛を伝えるべきだとも知っていましたが、具体的にそれがどういうことかという理解が浅く、職場で同僚や患者さんにどう関わるかを考えると、概念だけ頭にあって自分でもうまく説明できないなと思っていました。ですからこの学びのテーマ「仕事と信仰」 を聞いて、単純に受講したい!と思いました。

ーご自身の受講体験について教えてください。

毎回のテーマで新しい気づきがあり、とても意義ある学びで受講した価値が大いにありました。ディスカッションでは様々な教会から集まったクリスチャンと深く話し合えたので、とても新鮮で楽しかったです。

初回の創世記からの学びで、まず神さまが働かれた、という点がとても印象的なオープニングでした。受講者の中には映画制作に携わるなど、自分の職場とは違う背景の方もいたり、クリスチャン、ノンクリスチャン関わらず、社会全体に全ての人を通して満たされ注がれている神様の恵みと祝福を知り、感謝が増し加わりました。

以前は、クリスチャンとして「伝道」に注意を向けすぎて、職場において証となるために人より優れていなければいけない、失敗してはいけない、という誤ったプレッシャーがありました。クリスチャンがほとんどいない職場や日常で、「クリスチャンとして頑張って褒められたら神さまのおかげだと言えるようになりたい」と思っていました。でも今は「どこにいても神さまのために最善を尽くそう」と思えるようになりました。もちろん、神さまに受け入れられているから失敗してもいいという開き直りではありません。

ですからクリスチャンならではの悩みもあります。「難しい人を愛するには」「妥協してはいけない場面でどうすればいいのか」など、神さまに忠実でありたいからこその悩みは、クリスチャンならではの信仰と仕事における葛藤だと思います。

またコースで学んだ、聖か俗かを分けてしまう二元論は特に意義深いものでした。二元論によって狭まった、偏った考え方が気づかないうちにキリスト教界にも多くあることが分りました。

たとえば書籍や漫画、ゲームなど「教会でこんなものを使っていいのだろうか」と迷う時、以前だったらなかなか答えが出なかったかもしれません。でも二元論について学んでから、そういう場面で「教会の中でダメなものは、教会の外でなら大丈夫なの?」と考えるようになりました。

私がどこにいて、何をしても、神様はキリストにあって私を愛し、受け入れてくれている。その神様に仕えたいと思うようになると、日常の様々な場面で、人にどう思われるかではなく、神様のために働くならどうするかを考えるようになりました。

私は以前から職場で人の目を気にしたり、気を遣いすぎたり、人と比べてあの人のようになりたい、と考える傾向があったのですが、キリストにある自分に安心し、自分だからこそできる働きに目を向けられるようになりました。

あと、コースの途中から妻として母として主婦として、自分が人として様々な仕事をさせてもらっているということ、看護師という職業にフォーカスしすぎていたことにも気付かされました。

そうなると、信仰と仕事の学びは、ノンクリスチャンと共に、クリスチャンとしてどのようにその光を表して生きるかにもつながるし、常に福音によって新しくされていくことは、職業に関してだけでなく人生全般にも関わる学びだなと思いました。

ー信仰と仕事について、これから周りにどのように分かち合っていきたいですか?

誰でも仕事の悩みについて話すことが多いので、そういう悩みを聞いた時、学んだことを分かち合って励ます事ができたらと思います。 

ーどんな方に受講をお勧めしますか? それはなぜですか?

クリスチャンなら誰でも、特に大学生などまだ働いていない人たちにもお勧めしたいです。仕事のことだけでなく、福音をどのように生活に適応させるかという学びもあるからです。

ー今後、lightについてどんな活動や展開を期待していますか? CTCJとどのような協力関係を期待しますか?

受講後、何もないのは勿体ないと思うので、気軽に参加できるフォローアップや励ましの場があればいいと思います。

著者:ルセロ智子

夫ジャスティンと大阪、吹田市でザ ゴスペル センターを開拓。看護師として働き、四人の子育てをしながら礼拝の通訳の働きも担う。将来の夢は医療を通して地域に仕えるセンターづくり。趣味は音楽鑑賞とシルバニアファミリーコレクション。