CTCJはパートナーシップ関係にあるGTO(Gospel to Okinawa)にインキュベーターというトレーニングを提供しています。毎月開催されるこの学びに参加している中山創さんにインタビューしました。
ーインキュベーターに参加、関わるようになったきっかけについて教えてください。
もともと愛知県の神学校に在学中、沖縄県で教会開拓する思いが与えられました。当時沖縄で働いていたKGKの主事からピラーチャーチのジョン・ランサム先生を紹介され、発足したばかりのGTOに参加することになりました。当時愛知県から毎月沖縄での学びに参加できたのは、教会開拓への思いに賛同したGTOが交通費をサポートしてくださったからです。
神学校を卒業後、沖縄に帰り、今は宣教師の教会開拓に長老として参加しています。GTOは引き続き参加していて今はコーディネーターとしての役割も担っています。
ー参加して何が一番印象に残っていますか?
分かち合いの時間です。同世代の牧師が数人いるので、学びの内容のフィードバックだけでなく、具体的な牧会での「あるある」体験や現代の宣教の課題などをシェアし合い、新しい視点を与えられ、励まされています。
あとは自分の偶像を分かち合うことを通して、自分の見たくないものをまざまざと見させられる経験が印象に残っています。もともと神学校でも似たような授業があって、自分の内面を深掘りさせられることを厭わない校風がありました。まずは開拓者や牧会者が自分の弱さや罪深さを認め、イエスによって取り扱われて初めて会衆を牧会できるのではないかと思っています。
ー参加した前と後では何か違いがありますか?
自分は世の中に迎合しやすい傾向があると気付かされ、インキュベーターを通して福音を再認識させられています。例えば、学びの中で最近、礼拝儀式について扱いました。私はクリスチャンホームで育って、礼拝の式次第について深く考えたことがなかったのですが、福音の要素をそれぞれの儀式と照らし合わせ、福音のストーリーを礼拝の隅々にまで反映させられるとどうなるのだろうと考えるとてもいい機会を与えられました。大切なトピックで、もちろん神学校でも触れたことはあるのですが、忙しい日常の中で考える余裕がなくなりがちなのだと思います。
ーどのような人にこのコースの参加を薦めたいですか?
私の願いは、もっと教会開拓者が増えることなので、教会開拓者、あるいは教会開拓に興味がある人にまず参加してもらいたいです。
ー今後このようなコースに対する期待や希望があれば教えてください。
牧師や開拓者自身だけでなく、共に働く信徒リーダー、長老たちなどの参加もとても大事だと思います。一般信徒が参加できるクラスとうまく分けて、リーダーシップチーム全体が価値観を共有できるような参加方法が提案されるといいと思います。
グループディスカッションは日本ではまだ慣れないところもあるので、参加者が受け身にならないような配慮が必要かもしれません。内容的に海外の例などは日本に文脈化が必要かもしれません。あとは次回までの課題をどう取り組めばいいのか、サンプルなどを添付してもう少し詳細な説明があると助かるかなって感じです。