注目されない人生を歩む

エノクという名の人物について、私たちは多くを知りません。聖書には、他の登場人物たちについて記されているような、見事な手柄や勝利した戦い、信仰により辿った道のりなど、彼の人生の詳細について、ほとんど記されていません。読者が知ることができるのは、彼はアダムとノアの間の7世代目で、父親はエレデ、息子は長寿で有名なメトシェラということだけです(創世記5章18-24節)。彼の目立たない人生(歴史的名声、聖書に残る記録という面から)にも関わらず、エノクは、あの有名な「信仰者の殿堂」の二番目に記されています(へブル11章)。

GOOD (益)」ということの神の定義

神が私を御子の姿に変えてくださっていると知ることで、私が、自分が神のためにできることに注目するのではなく、神ご自身に注目できるように自由にしてくれます。一つ一つの障害物を即座に打破することは、もはや私の課題ではなくなります。神は私のことを愛に満ち、真実で、賢く、強く、良い、喜びに満ち親切な人、そう、イエスのような人へと作り変えてくれているのです。そしてもし神がそのために試練や失敗、対立を用いているとしたら、それで良いのです。

ある母親の偶像

タイトルや題名というものは、読者の気を引くように作られています。しかし、この題名には、気を引かれただけではなく、一体何のことだろうと思ったのではないでしょうか。母親が自分の子どもを偶像化してしまうことは、あり得ると思いますか?

長時間労働を防ぐ福音的リーダーシップ

「炎のランナー」という映画は、1924年パリオリンピック陸上選手たちの思いを描き出した大作でした。名場面は、男子100メートル走で金メダルを獲ることになるハロルド・アブラハム選手が100メートルの決勝前、コーチに「銃声が鳴ると、私には私の人生が価値あるものであったことを証明させるための孤独な10秒が与えられる」という告白をした場面です。競技大会に参加するスポーツ選手たちは、このような重圧と戦っていると思います。そこには、結果を残さない限り価値ある人間と見なされない、という思いがあることでしょう。