日本の児童虐待とクリスチャンの働き

日本の児童虐待とクリスチャンの働き

私はカウンセラーとして、子ども・若者たちと関わっています。こういった手書きの相談を受け取ることは、一度や二度ではありません。ひらがなと習ったばかりの漢字で書きつづられ、所々に消しゴムで消し書き直した跡があります。消しゴムで消された文字をよく見てみると、「いつもひとりで泣いています」とあります。この子どもは一体どのような思いで、この言葉を消したのでしょう。

キリスト教翻訳の世界

キリスト教翻訳の世界

本格的な訓練や学びもなく、おもにキリスト教関係の翻訳に関わるようになって20年あまり、これでいいのだろうかという戸惑いが自分のどこかにいつもあります。技術翻訳のような正確さや、文芸翻訳のような踏み込んだ意訳が、キリスト教翻訳にどれだけ、どのようなバランスで必要なのかはいつも手探りなのです。そんなことを考えていると、折々に共感し、納得し、励まされるような言葉が目に入ってきます。

ある牧師の1週間 (スティーブン・ウム)

ある牧師の1週間 (スティーブン・ウム)

牧師という職業に馴染みのない人には、日曜以外に牧師は一体何をしているのか想像もつかないかもしれません。入院している人をお見舞いに行くとか、事務所で周りの人と話すとか、日曜の説教の導入を考えたりするというイメージでしょうか。実際には、牧師が神からのことばを携えて日曜の朝、会衆の前に立つためには、実に様々な時間的制約があります。とは言っても、それぞれの牧師によってその1週間の過ごし方はまちまちでしょうから私が皆さんに提案するのは、誰にでもできる簡単で効果的な説教準備の方法です。ミニストリーという働きは常にスケジュールに変更が生じます。それを念頭に置きながら、私が一週間どう過ごしているかを紹介し、私たち牧師が説教についてどのように継続的に成長できるかについて具体的な提案をしたいと思います。

子どもたちと良い知らせをシェアしよう

子どもたちと良い知らせをシェアしよう

子どもができる前から、私たち夫婦は聖書の教えの通りに「主の教育と訓戒によって」子どもたちを育てようと決めていました(エペソ6:4)。神様の言葉に従い、家にいるときも外でも、昼でも夜でも、熱心に子どもたちに神様の命じることばを教えたいと思っていました(申命記6:7)。けれども実際に初めの子どもが生まれ、2人、3人と増えていく中で、神様への愛を日々の家族生活のリズムに組み込むことが難しくなっていきました。

Name It — ‘何か’ を言葉にすること

Name It —   ‘何か’ を言葉にすること

なぜ悲しいのか、なぜ怒っているのか、なぜ逃げたいと思うのか、なぜ失望しているのか、本当のところの、本当の理由が何なのか、あまりわからないまま過ごすことの方が多いように思います。なぜ嬉しいのか、なぜ今日は気分がいいのか、なぜ挑戦しよう!と張り切ったのか、本当のところの、本当の動機が何なのか、あまり考えずに過ごすことの方が多いのではないでしょうか。英語で”Name it” と言うフレーズを頻繁に耳にした時期がありました。